タラノキ
タラノキは春先の新芽が天ぷらにして絶品ということから 山菜の女王とまつりあげられているのが不幸の始まりで、不運なつらい宿命を負った木です。 春先一番に出てくる一番芽を摘み取られるのはやむを得ないとして、その欠損を補おうと 木が一生懸命出してくる二番芽、さらに三番芽までを心無い人にもぎ取られてしまう。 こうなると木は枯れてしまいます。 高くて手の届かない枝の新芽をとるために 鎌で根元からばっさりと切り倒してしまうひどい人までいるのです。
こういう人たちのために、 里近くのタラノキは長生きできず せいぜい2,3メートルくらいのところで枯れてしまうのが普通ですが、この写真の木は幸運にめぐまれて生き残り、優に7,8メートルはある大木になっています。 梢いっぱいに白い花を咲かせ、この種が小鳥たちに運ばれて 林縁のあちこちに幼木が芽生え、ひっそりと種(しゅ)が保全されてゆきます。

アケビ
林の縁や日陰の藪地などに樹木に巻きついて生育します。 一本の木があれば沢山の実がなりますが、今年はアケビが不作で どこのつるにも殆ど実がなっていなくてがっかり。 やっと見つけたこのアケビも 小さくまだ青い。
子どものころ 見つけたアケビがまだ青く、 といって熟すのを待っていると 他人にとられてしまう心配のある時は、青いまま採ってしまって 米櫃の中のお米に埋めておきました。 しばらくすると しんなりして甘く食べられるようになります。 懐かしい大昔のことを 思い出しました。
ヤマユリ
百合の中の百合、女王様のような貫禄の立派な百合です。 花は野生種としては最大ではないかと思うくらい大きい。 強い香りと 6枚の花弁に白地に赤い斑点と黄色い筋が特徴。 くらくらするような香りに包まれて うっとりと見とれてしまいます。

マムシグサ
なんとも大変な名前が付いていて この草ももう花が終わって実になっていますが なんとなく不気味な感じのする草です。 右写真が花ですが やはりマムシが鎌首をもたげたような 気味の悪い形をしていますし、 左写真の茎のまだら模様も蛇を連想して気になります。 実は熟すと真赤になります。 付くべくして付いた名前ですね。

クサコアカソ
なんとも覚えにくい名前で、何度も覚えては忘れ やっと覚えたようです。 草小赤麻と書き、 クサ・コ・アカソ と区切るのが覚えやすいかも。 山野の湿り気のある場所に群生していて、盛期には 茎と花の赤みがとても綺麗です。

クサフジ
見たとおり 花の姿が藤によく似ています。 マメ科のつる性多年草。 茎に巻きひげがあり 近くのものに巻きついて這い上がってゆきます。 花の大きさは3,4センチ。
ツリフネソウ
吊り舟草。 山地の水気の多いところに群生します。 小枝からぶら下がって咲く独特の形をした花。 帆かけ船が空中に吊り下げられているという連想から この名前が付きました。 黄色の キツリフネ もあります。

キンミズヒキ ?
実は この花の名前には自信がありません。 ショウマのようでもあるし いろいろ調べてみましたが、一応キンミズヒキかなと思っています。。 どなたかご存知の方ご教示ください。

ウドの花
春先に出るウドの若芽は 春の香気に満ちてすこく美味しい。酢の物にするために剝いたウドの皮もきんぴらにすると珍味です。 ウドが大木になると 八つ手の花のような球状の花を咲かせ この実は鳥に運ばれて あちこちで芽を出します。
ウドに似ているシシウドは 花も一見似ていますが、テーブル状に平らに咲きます。

ソバ 蕎麦
おくての蕎麦の花盛りです。 蜜を吸っている蝶はモンシロチョウに似ていますが 浅間山周辺に多い スジグロシロチョウ とおもう。 間もなく尽きるいのちの最後の力を振り絞って 精一杯生きています。
ノハラアザミ。 じっくりと眺めても見あきない自然の造形の素晴らしさ。 花のあるとこ
ろ いつも昆虫が一緒で 切っても切れない共生関係。

一般に月見草といわれていますが 荒地待宵草(あれちまつよいぐさ)が本名。
北米原産の外来種が野生化し 荒地などで多くみられるようになってついた名前
です。

フシグロセンノウ。 センノウは 仙翁 と書き、京都五山の送り火の鳥居形がともされる嵯峨鳥居本にあった 仙翁寺 に咲いていたことからこの名前が付けられたそうです。 センノウで 茎の節が黒いのでこの名が。 日当たりの良い所にパッと咲いている感じですが、実際には林の中や草やぶの薄暗い所に 鮮やかな朱赤の花を咲かせていることが多い。 花びらはきらきら光っていて 虫たちを呼び寄せる効果が高そう。

アキノキリンソウ。 キリンソウは、花の美しさをベンケイソウ科の麒麟草(右の写
真)にたとえたもので 秋に咲くのでアキノキリンソウといいます。 日当たりの良
い所にすっくと立って その黄色がよく目立つ。 秋の気配を感じさせる花の一つ
です。
花の少ない夏の季節を爽やかに彩ってくれる 高原の花たちの物語
小さなカウベルを沢山吊り下げた ツリガネニンジン(釣鐘人参)。
このベルを鳴らすのは小さな蜂たち。 人間の耳には聞こえないこの
鐘の音は野山に響いて 秋がはじまる。 根が人参の形をしている
ので この呼び名がある。
花の色は個性が強く 純白から紫の濃いのまでいろいろ。

秋を告げる代表的な花のひとつ オミナエシ(女郎花)。 藪かげ
でひっそり咲いていた。 花としては決して派手ではなく むしろ
はかなげな 寂しげな花である。 ものの哀れを感じとる日本人
が 万葉の昔からこの花を愛してきた気持ちが分かるような気が
する。

オミナエシに対して オトコエシ(男郎花)がある。 姿形はオミナエシに
よく似ているが こちらは白。 オミナエシよりごつごつした感じで、そう
言えば少し男性的かも。 この花の種は おもしろい形をしている。

夏の終わり 秋のはじまりを象徴するススキ。
信州の小さな谷戸の牧場でも 飼料のロールでもう冬に備えている。
ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、花咲蟹(はなさきがに)は 北海道根室周辺の海でしかとれない珍味で 夏がまさに旬。 名前の由来は 根室半島の旧称「花咲半島」産だから(花咲港にたくさん水揚げされる)、あるいは茹であがった姿が 写真のように花が咲いたように美しいからともいいます。

写真のカニは 腹側からみた雌ガニ。 雌ガニのほうが 卵も楽しめるので美味しく、お得。 外子(手前の粒粒)はシャキシャキした食感が味わえ、赤い内子のねっとりした美味しさは絶品、珍味。

花咲蟹は 松葉ガニや毛蟹の上品な味わいと一味違いコクのある濃い味が特徴で、たっぷりのミソも極上の味わい。 肉離れがよく食べやすくて ころっとした食感。 わたしはいつも二杯酢でいただく。 調理の際は 美しい姿に隠された硬く鋭いトゲにご用心。

手足を食べやすいように調理
花咲蟹のもう一つの魅力は その値段の安さ。 1キロくらいのものが 4,000円程度で 松葉ガニとは比較にならない。 写真のカニは1キロくらい(お皿の直径は30センチ)、二人で食べてもたっぷりあります。
未体験の方は一度試してみる値打ちがあるかも。 わたしの取り寄せ先は 根室の杉山水産。 TEL 0120−40−6292. 担当渡辺さん。 毛蟹もあり。
8月26日
夜の間ずっと雨が降っていて 今朝も冷たい雨がいくらか残っている。 霧もすこし出て・・・。
この間まで暑い暑いといっていたのに、 急に5度から10度近くも気温が下がると肌寒く ヒーターがほしいような感じ。 もうすこし暖かくなれば良いのに なんて、人間は勝手なもんだ。 でも、気温が冷え込んでくると、なんとなく先行き心細いような 侘しいような気がするのは わたしだけかな。